国土交通省・東京都住宅局との協議を終えて。最新の「改正空家対策特措法」の動向とこれからの空き家管理・活用
国土交通省・東京都住宅局との協議を終えて。最新の「改正空家対策特措法」の動向とこれからの空き家管理・活用
皆さま、こんにちは。「空き家アシスト」の佐野春香です。
2026年5月21日、午前10時から午後3時にかけ、社会問題化する空き家問題と地域防犯・活性化について、国土交通省および東京都住宅局へ赴き、実務的な協議を行ってまいりました。今回の訪問では、行政が現在まさに推進している最新の空き家対策施策や、現場が直面している課題について非常に濃密な意見交換を行うことができました。また、現場の声を直接反映していただくため、国土交通省、東京都住宅局の双方に対し、それぞれ3つの重要項目からなる要望書を手渡してまいりました。
今、日本の住宅政策の現場は大きな転換期を迎えています。今回の協議で最も軸となったテーマは、一昨年施行された改正空家対策特措法において新設された「管理不全空家」への対応と、今後の法規運用のあり方についてです。
全国的な空き家の高止まりが続くなか、特に東京などの都市部でも、適切な管理がなされずに放置された物件が周囲の防災・衛生環境を脅かすケースが後を絶ちません。行政側からは、放置すれば固定資産税の減額特例が解除される「管理不全空家」の指定基準の明確化や、自治体による指導の徹底方針が改めて示されました。しかし、相続関係の複雑化や、所有者の高齢化、経済的理由から、個人の力だけでは適切な維持管理や売却・解体(いわゆる空き家じまい)が進まないという「本音」の課題も多く存在しており、民間事業者の確実なサポートが強く求められているのが実情です。
国土交通省に提出した要望書では、①民間管理事業者への優良マークなどのガイドライン策定、②空き家バンクの機能拡充と民間プラットフォームとの連携強化、③相続発生時における空き家発生防止の広報・啓発活動の強化、の3点を強く訴えました。
協議のなかで特に強調されたのが、所有者への動機付けと安全性の担保です。適正な管理を促すため、国が推進する「空家等管理活用支援法人」の活用や、判断能力が低下した段階に備える成年後見制度と不動産管理の連携、さらにはリフォームや解体に活用できる補助金制度の拡充について、踏み込んだ議論がなされました。
午後から行われた東京都住宅局とのセッションでは、都内における狭小敷地の空き家対策や、経済的・法的な事情により活用が進まない物件へのセーフティネット構築が急務であるという認識を共有いたしました。ここでも東京都に対し、①都独自の空き家リノベーション・賃貸活用促進事業の拡充、②低所得・高齢の所有者向け管理費用補助制度の設立、③区市町村・宅建協会と民間事業者との情報共有ネットワークの構築、という3つの要望を盛り込んだ要望書を提出しております。
私たち「空き家アシスト」は、単に巡回管理を行うだけでなく、将来的な売却・賃貸・解体、そして相続手続きのサポートまでを包括的に担う「資産のパートナー」としての役割を追求しております。
今回の行政との協議を経て、私たちが提供するサービスの社会的責任の重さを再認識いたしました。今後も国や自治体の最新の住宅制度・施策を迅速に反映させ、提出した要望の実現に向けて働きかけを続けながら、地域の皆さまが安心して暮らせる美しい街並みの維持と、空き家問題の根本解決に向けて全力を尽くしてまいります。
「この記事を読んでいる人は、こちらの空き家管理の記事も参考にしています」
参考URL:
空き家の管理と売買は空き家アシストがお手伝いいたします。「空き家アシスト」は空き家オーナーをお手伝いするマーケットプレイス。空き家支援士と全国フランチャイズの展開も行っております。ご利用お待ちしております。














